『銀行が見ている財務状況以外の評価ポイント』  …金融庁マニュアル別冊(中小企業融資編)を解説します。

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金融機関は、財務状況(決算内容)の評価に最も重きを置いて
います。しかし、殆どの中小規模企業は、財務状況に何らかの
問題を抱えていますので、結局、財務状況以外の評価も重要に
なります。

◆金融庁が金融庁マニュアル別冊で明示している評価ポイント
をご紹介します。

<技術力と販売力>
・特許権、実用新案権等の知的財産権を背景とした新規受注契
 約の状況や見込み
・新商品、サービスの開発や販売の状況を踏まえた今後の事業
 計画書等
・取扱商品、サービスの業界内での評判を示すマスコミ記事等
・今後の市場規模や業界内シェアの拡大動向等
・販売先や仕入先の状況や評価、同業者との比較に基づく販売
 条件や仕入条件の優位性
・企業の技術力、販売力に関する中小企業診断士等の評価

技術力や販売力は数値化しにくいため、知的財産権、マスコミ、
中小企業診断士等、第三者を通じた客観的な評価が求められて
います。また、データによる裏付けや、綿密な計画なども有効
です。

<経営者と経営努力>
・過去の返済状況等の取引実績
・経営者の経営改善に対する取組み姿勢
・財務諸表などの質の向上への取組み状況
・ISO等の資格取得状況
・人材育成への取組み姿勢
・後継者の存在
・経営者の資質に関する中小企業診断士等の評価

経営者と経営努力については、取り組み姿勢が大きな評価ポイ
ントになっています。取り組み姿勢を明確にすることで、今現
在は財務状況に表れていなくても、将来的には改善されるだろ
うという期待値で評価してもらえます。

いずれの場合も、口頭で担当者に伝えるだけでは不十分です。
決裁者にしっかり伝わるよう、必ず書面にまとめて提出するこ
とが大切です。このような金融機関向け資料の作成にお困りで
あれば、弊所の財務部長代行サービスをご活用ください。

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